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難聴・めまい・耳鳴り

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【はじめに】
突発性難聴とは、「ある日突然、何の前触れもなく片耳が聞こえなくなる病気で、原因不明の急性感音性難聴」である。特徴として、徐々に聞こえなくなった難聴と異なり、突発的に発症する。

少し古いが2001年の厚生省研究班の調査によると、全国で「突発性難聴」として治療を受けている受療者数は、年間約35,000人(人口100万人あたり275人)と推定されている30~60歳代に多く発症しているが、小児の発症も見られる。男女差はほとんどない。遺伝的要素も特に見られない。

【原因】
内耳などに障害が生じる感音性難聴の1種と考えられているが、原因不明である。
有力説として
①ウイルス感染説
②内耳循環障害説
③蝸牛障害説
④その他日常生活上のストレスなど
と考えられている。

①ウイルス感染説
ムンプスウィルス(流行性耳下腺炎)によるムンプス難聴や、ヘルペスウィルスによる内耳炎がある。ムンプス難聴では、片側の高度の難聴をきたすことはよく知られている。突発性難聴の約7%はムンプスの不顕性感染(病原菌に感染したが症状が現れていない状態)であるとする報告もある。

②内耳循環障害説
聴力と平衡を司る内耳という器官にあるリンパや毛細血管が収縮することによる循環不全により、症状が生じるのではないかという説がある。

③蝸牛障害説
蝸牛という聴力をつかさどる器官の蝸牛壁と呼ばれる壁が、何らかの拍子に障害を起こしてしまうという説がある。
④その他日常生活のストレスとの関係
ストレスを感じると、交感神経が優位になり、血管が収縮する。血管が収縮すると、内耳は血流が悪くなり、血流不足になる。血流不足になると、酸素や栄養など必要なものが、十分に内耳に供給されない。その結果、内耳機能が悪影響を受けることで、突発性難聴が発症するという説。
ストレスと一言に言っても仕事上の人間関係や残業、睡眠不足、など数多くの要素が絡み合う。

【症状】
健康で耳の病気を経験したことのない人が、突然に耳が聞こえなくなります。難聴が第一の症状であり、付随する形で耳鳴りやめまいを併発することがあります。

●難聴
通常、左右いずれか片側のみです。再発はほとんどありません。発症から治療開始までの間に難聴の程度が変動することはありません。

●耳鳴りやめまい
難聴に加えて耳鳴りやめまいを伴うこともあります。内耳には聞こえを担当する蝸牛、身体の平衡感覚を感知する三半規管や前庭と呼ばれる構造物が存在しています。そして内耳から蝸牛神経、前庭神経がつながります。耳鳴りは聞こえに関係する神経系の異常興奮によって生じます。そのため、難聴とともに耳鳴りを自覚することがあります。

障害が強い場合、蝸牛・蝸牛神経だけではなく、三半規管・前庭・前庭神経にも影響が広がります。そして回転性または浮動性のめまいを生じます。つまり、めまいがある方が重症度は高いことになります。

【検査・診断】
聴力の評価のために純音聴力検査を行います。また、言葉の聞き取りが不明瞭になることも少なくないため、語音明瞭度検査も行います。また聴神経鞘腫(ちょうしんけいしょうしゅ)の初発症状として難聴が起こっているケースも少なくありません。そのため、突発性難聴と聴神経鞘腫の鑑別を目的としてMRIによる検査を行なうこともあります。

【治療】
発症後1週間以内に治療を開始することが重要です。最もよく行われるのはステロイドホルモン剤の投与です。血管拡張剤を使う場合もあります 。これらで改善がみられない時は高圧酸素療法、ステロイドホルモン剤の鼓室内投与、星状神経節ブロックなどの追加治療が検討されることもあります。しかし、十分なエビデンスは確立されていません。

治療を行っても後遺症なく完治する方は1/3程度です。そして発症時よりは難聴が改善するが元には戻らない方が1/3程度、治療に反応しない方が1/3程度です。突発性難聴に関連した後遺症は非常に不快なものです。耳鳴りが残ると頭のなかで常に音が鳴るため生活の質にも影響します。

 

【鍼灸SL併用療法】

内耳循環の改善と頚肩こりの筋緊張緩和を目的とした施術を行います。

鍼は血流改善にはとても有効ですが、深く刺入する中耳・内耳を損傷してしまう恐れがあるので

深く刺入できないところに対してはスーパーライザー(光線療法)をうまく活用することで、

安全かつ効果の高いを治療を実現いたします。

 

【耳鼻科研修】

もり耳鼻咽喉科にて研修を行いました。

 

詳しくはこちらをご参照ください。

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